あなたは自分をいくらで売り込めるかビジネスマンの意識調査に、必ずある項目が「いまの給与で満足しているか」というやつだ。
「不満」と答える人が半数に及ぶのもいつものことだが、この「不満」の答えに、いったい原因はどこにあるのかという追跡調査がないのは残念なことだ。
なかには、会社の給料が世間並みに届かず、どんなに忠誠をつくし努力しても、自分の能力に見合う給与は望めない、という例がある。
また、会社の給料は世間並みなのに、同期の人間より年収が少なく不公平だ、と感じている場合もあるはずだ。
同じ「不満」でも、ケースによって事情は違う。
前者の場合などは、「不満」を解消するためには、これはもう明らかに、いまの会社を見限り、せめて世間並みの給与を出してくれるところに転職する必要があるだろうし、後者の場合は、会社が自分を評価してくれていない、その原因を探り、自らの仕事のやり方を反省する必要が出てくるだろう。
しかし、もともと自分の価値や能力を正しく評価するなどというのは難しいことだ。
もし、どうしても会社の評価に不満なときは、自分がいったい世間ではいくらで売れるのかをテストしてみるのが近道だ。
このテストは難しいものではない。
土地の評価額を知ろうと思ったら、ふつう、不動産屋に聞けばわかるが、それと同じで、自分の評価額が知りたかったら、求人募集に応じて、評価してもらうことだ。
この場合はもちろん、会社を辞めることや、転職の意思を固めるといったこととは関係なく応募書類を出して、その会社の面接に行ってみる。
うまく面接が通って「あなたを採用しましょう」ということになると、次には必ず給与が提示される。
「あなたは、いま30歳だから、うちの会社としては年収500万でどうですか」という具体的な数字が示されるはずである。
同じようなことを2、3社やってみれば、自分の客観的な評価、つまり自分のいまの値段はいくらぐらいだということがわかつてくる。
また、民間の人材銀行や職業紹介機関を利用してもいい。
登録カードにできるだけ誤りのない自己申告を記入すれば、「年収450万の求人ですが、どうですか」と向こうでそのカードに見合った給与を提示してくれる。
これらの方法は、一般的にいってあまりほめられるものではないが、この結果、他の会社の相場が明らかになければ、転職に迷うことはない。
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